多色木版画「これから・・・」

長かった今年の梅雨が「今日、明けた模様」との発表がありました。不思議なことに空は明るく、雲は元気に感じます。今日の郵便で国画会関西支部事務所からハガキが届き、今年の関西国展の開催は中止になったとのことです。新型コロナウイルスの拡散は勢いを増しているようです。「自粛期間」と言われた時期から木版画制作に精を出してきましたが、此のところ意欲が落ちてきたので気分転換に以前から「処分するべきか」迷っていた初期の小品の版木を刷り直しました。いずれブログにもアップしたいと思っています。前回アップした「紫陽花」のあと、新作にも取り組みました。舞妓の姿と背景の処理を工夫したつもりです。着物は薄墨である程度リアルに影を捉え、クリーム色一色で刷り重ねました。上部はアクアブルーの上に春日杉の木目をセルリアンブルーで刷り、中央部はカドミウムイエローの上にプルシャンブルー、そして金泥と銀泥を刷り重ねました。

image size 40x30cm

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