多色木版画「乙女座」

今年の秋は紅葉が美しかったように思います。自宅近くの等彌神社では11月20日から26日まで紅葉祭りが催されていましたが、残念ながら期間中に神社を訪れることができませんでした。少し体調が悪いと感じながら、今回掲載する作品を2日かけて摺ったあと体調を崩してしまい、10日ほど発熱や咳に悩まされながら過ごしてしまいました。完全に回復したわけではありませんが、昨日(11月28日)から来春の国展に出品する作品の版下つくりに取り掛かりました。完成は早くても来年1月末になるでしょう。と言う訳で、これが今年最後の掲載になると思います。

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多色木版画2点「イタリアシリーズ」

一昨年6月から7月にかけて20日間の一人旅で得たモチーフを元に木版画を制作しておりますが、今回アップした1点目の作品は昨年10月に制作した「ベネチアの雑踏」です。御多分に洩れず夏のイタリアの観光地はたくさんの人で溢れています。メストレ駅から列車でサンタ・ルチア駅へ行き、歩いてサン・マルコ広場まで行きましたが、途中の道から観光客の列で迷わず目的地に着くことができました。サン・マルコ大聖堂や鐘塔は人がいっぱいでとても入場できる状態ではありません。広場と海岸べりを歩いた後ベネチアングラスを買ったのち、水上バスでサンタ・ルチア駅に戻りモストレのホテルに帰りました。

2点目は昨年10月に取りかかり今年の5月に刷り上げた、「フィレンツエのサンマルコ寺院の印象」です。今回の旅行ではまずフィレンツエで2泊しアッシジ、オルビエート、アンコーナからボローニャへ行き北イタリアを巡った後再びフィレンツエに戻り同じホテルで4泊しました。ナチオナーレ通りのホテルから歩いて5分でサン・マルコ寺院に行くことができます。この寺院には少しばかり思い出があります。初めて訪れたのは43年前ですがフラ・アンジェリコの「受胎告知」を見たときの感動、別の年のクリスマスの朝、一番後方の席でミサに参加していたら年配のご婦人から子犬を預けられたことなどが思い出されます。今回はもう一度「受胎告知」を見たいと思って教会へ行きましたが、前回とは全く様子が変わっていて、美術館としての入場料が必要になっているし目的のフレスコ画は透明のアクリル板で保護されていました。見学順路も決められておりそのままで出口へと誘われました。

ベネチアの雑踏  image size  60x45cm
サン・マルコ寺院の前で image size  45x60cm

この2点は来年1月末、京都府立文化芸術会館で開かれる「国画会京滋奈作家展」に出品するつもりですので、会場で実物をご覧いただけたら幸甚です。

多色木版画「舞妓」

今年の7月中頃に「舞妓後姿」という画題で作品を掲載した後、同じ時に撮影した写真の一枚をもとに構成した作品です。舞終わったあとの凛とした姿がとても美しかったという印象を今も持っています。ただ、その印象を十分表現できたか少し不安があり、もう一工夫する必要があると思っています。

 image size 45x60cm

 

 

多色木版画「コルチナ・ダンペツオ幻想」

酷暑の日々が一転して台風の報道で明け暮れた9月が過ぎ去り今日から10月、今年もあと3ヶ月になってしまいました。暑かったこの夏もなんとか数点の木版画の制作することが出来ましたので、そのうちの一点を掲載します。以前に掲載した「エーデルワイス幻想」と同じ場面のイタリア東北部コルチナ・ダンペッツオの風景にエーデルワイスと少女を構成しました。 image size 45x60cm

多色木版画「風の旅」

7月から続く猛暑は奈良県でも例外ではありません。少しペースを落としながらも制作に取り組んでおりますが、アトリエではやはりエアコンが必要です。さて、来週火曜日(8月7日)から6日間京都市美術館の別館(本館が工事中のため)で関西国展が開かれます。6日に陳列作業を行いますが、会場が狭いため今年も少し小さい作品を出品することにしました。絵面はイタリアの小さな町の風景と「風」をイメージした女性を構成して、一部に雲母刷りを用いてみました。

 image size 46x60cm

小品多色木版画「エーデルワイス幻想」

猛烈に暑い日が続いておりますが、みなさんお元気にお過ごしでしょうか。第53回関西国展は8月7日から京都市美術館別館で開催されます。出品作はすでに額装も終えましたので、あとは陳列日を待つだけです。出品する作品はいずれ掲載しますが、今回は8月23・24日に奈良・元興寺地蔵会の献灯会で灯籠絵として飾っていただく作品を掲載します。一昨年のイタリア旅行で訪れたコルチナ・ダンペッツオで得たイメージです。画面の大部分に淡墨を施し、その上からそれぞれの色版を重ねて和紙の色を鮮明に見せました。 image size  19x27cm

 

小品多色木版画「舞妓後姿」Small Piece Multi-Colour Wood Block Print「The back shot of MAIKO」

四月始め、高校時代のクラス会がありました。今回の幹事さんは大学時代と会社員時代を京都で過ごした人で京都東山区を案内してくれました。今年は桜の見頃が早かったので残念でしたが、八坂神社・円山公園・知恩院を通って祇園界隈まで散策しました。昼食の会場は一見さんでも舞妓さんに会えるという施設で、食事をしながら会話をしたり舞を見せてもらったりして楽しく時を過ごしました。撮らせてもらった写真を元に、その時の印象を数点の版画にしたいと思っています。まずは一作目をご覧ください。その舞妓さんはその後まもなく「襟替え」して芸妓さんになったとのことです。 image size 22.5x30cm