新作「夏の終わりに」

8月中頃の雨続きから少しの晴れ間があり、9月になってまた暑さがビリ返すのかと思いきや、いつの間にやら秋の気配が近づいてきました。関西国展の後、制作に身が入らず過ごしてきましたが8月の終わりから新作の構想に取り掛かりました。90cmx60cmのサイズで現在制作しているうちではもっとも大きい作品になるので完成時期の予想が立ちません。それで制作過程を見ていただこうと思い立ちました。とりあえず版下段階までを掲載します。画像が余り鮮明ではありませんがお許しください。

左手薬指のバネ指(腱鞘炎)がまた発症して彫刻刀が握りにくいのですが、少しずつ彫り進めて今日やっと1枚目の「丸のみ通し」を終えるところまで行き着きました。  ‘21.9.15

やっと第一版を彫り上げました。この版は3色を付け分けて摺り取りことになります。 ‘21.9.16

第1版を彫り上げて2週間が経ってしまいました。その後日さり手の痛みをごまかしながら今日やっと第2・第3版を彫り上げました。一面は下摺りの薄墨版で少し時間がかかりました。並行して第4版も丸のみ通しまで彫っていますので、近々アップできると思います。   ’21.9.30

昨日までに丸のみ通しを終えていた第4版を今日掘り上げましたので、アップします。特に記すほどの事ではありませんが窓の外の雲にいたぼかしを施しましたが、面が小さいのでどれくらいの効果があるか不安です。                          ’21.10.1

数日前に第5版と第6版の版下転写を済ませておいて、先週土曜と今週月曜・火曜の3日かけて第5版を彫り上げました。ゆかの模様を三角刀と細い駒透で彫ったのですが手が思うように動かず結構時間がかかりました。          ‘21.10.5  

第6版が3日がかりでやっと彫り上がりました。1日4時間ほどの作業時間なので、随分日数が経ってしまいましたが「夏の終わりに」という作品の版が全て彫り上がり、あとは摺りです。 10月とは思えぬ暑い日が続いて躊躇しますが、今月中には摺りたいと思っています。出来上がった作品はいずれ新規掲載したいと思っています。              ‘21.10.10