多色木版画「こもよみこもち」

8月9日から14日まで京都市美術館で関西国展が開催されました。新型コロナの新規感染者が多くなっていますが、無事終了したようです。今年は体調のこともあり鑑査や陳列作業を欠席しましたが、作品は2点出品しました。掲載した作品は60x45cmのサイズで例年の出品作より小さいサイズです。題名でお判りのように万葉集第1巻最初の雄略天皇の歌を題材にしました。 余談ですがアトリエから少し北方向に行ったところに白山神社があり、境内に棟方志功の揮毫にによるこの歌の碑があります。この地は雄略天皇の泊瀬朝倉の宮のあったとされるところです。

60x45cm

ちなみにこの作品は昨年から制作を始めて今年の1月に摺りあげたもので、その後制作し始めたものは体調の良いときに少しずつ彫りおります。

元興寺地蔵会献灯

今年も8月23・24日の元興寺で地蔵会の献灯があります。体調が優れないので今年は参加は無理かなと思っていましたが、3週間おきの治療の合間に比較的体調が良い時期があったので思い切って取り組んで見ました。墨一色の単色木版画なので送られて来た和紙を湿す事なく摺り取りました。下の図では和紙は波打っていますが、展示される前に木枠の灯篭に水張りしていただくのでとても綺麗になり、中に入れた灯の光で幻想的に見えます。